髭を剃る際に出血してしまう、肌がひりひりして痛い、ニキビのようなものが繰り返しできる・・・このような悩みを抱えている男性は多いのではないでしょうか。これは、いわゆる「カミソリ負け」や「髭剃り負け」の状態です。髭剃り後の肌トラブルは、肌の弱い方に限らず誰にでも起こります。この記事では、カミソリ負けの原因や、予防のために大切なことを紹介します。日常的にカミソリを使う方は是非参考にしてみてください。
【目次】
カミソリ負けとは？
髭剃り後の肌トラブルを総称して、一般的に「カミソリ負け」といいます。カミソリ負けの症状には、痒くなったり、痛くなったり、あるい出血したりといったことが挙げられます。また、炎症を起こし、髭の毛穴に一致してニキビのような赤いブツブツが多発する場合もあります。
原因は？
肌の表面には、目には見えない細かな凹凸があります。隆起しているところを気づかずに剃ってしまうと、細かな傷がついて痛くなったり血が出たりしてしまいます。そこから細菌が入りやすい状態になり、細菌が入ると炎症が起き、ニキビのようなブツブツが広がります。また、カミソリによるシェービングは肌表面にある角質層を傷つける可能性があります。外部の刺激から肌を守り、肌の水分が蒸発するのを防ぐ重要な役割を果たしている角質層が傷つくことで、肌のバリア機能が低下し、乾燥やかゆみといった肌トラブルにつながります。ですので、カミソリで髭の処理をする際は、肌をできるだけ傷つけないこと、肌やカミソリを清潔に保つことが大切なのです。
予防のために大切なこと
力を入れず毛の流れに沿って髭を剃る
カミソリで剃る際に力を入れすぎると、傷ができたり出血するなどのリスクが高まります。剃るときは、カミソリを肌に軽く当てるような感覚で、優しく皮膚の上を滑らせる意識をもって行うと肌へのダメージを最小限に抑えることができます。また、毛の流れに沿って剃る「順剃り」が肌に優しくおすすです。順剃りで剃り残したり、十分でなかったりした部分は、「逆剃り」という、カミソリを逆にして毛の流れと反対向きに剃る方法でよりキレイに剃ることができますが、 肌への負担も大きいので、極力控えてください。順剃り逆剃りを丁寧に使い分けて極力肌に負担をかけないよう心がけましょう。
髭は入浴中か入浴後に剃る
どんなに気を付けていてもカミソリの刃を直接肌にあてる以上、どうしても細かな傷がついてしまうことがあります。ですので、肌の傷ついたところから細菌等が侵入するのを防ぐため、肌とカミソリを清潔な状態に保つことも大切です。また、ヒトの髭は同じ太さの銅線と同じくらいの強さと硬さがあります。髭剃り前に、髭と肌を少しでも柔らかい状態にしておくことが重要です。髭剃り前に床屋さんで蒸しタオルを顔にあてるのはこのためです。これらのことを踏まえると、髭剃りは入浴中か入浴後にするのがおすすめ。使用後のカミソリはきちんと洗浄し、雑菌の繁殖を防ぐため、風通しの良い場所に保管するようにしましょう。また、カミソリの刃は繰り返し使用するうちに劣化が進み切れ味が悪くなるので、こまめに新品に交換しましょう。切れ味の悪い刃で力任せに剃ると肌を傷つけてしまいます。
髭を剃るのは夜がベスト
朝は何かと忙しくバタバタするため、髭を剃る際力を入れすぎたり乱暴な剃り方になりやすく、肌を傷つけやすくなります。年齢や気候によって違ってきますが、髭は平均して１日に0.2mmから0.4mmくらい伸びると言われています。また、髭は夜から深夜にかけてはほとんど伸びません。ですので、髭を剃るのはゆとりのある夜がおすすめです。
髭剃り後はとにかく保湿を
どんなに気をつけていても、カミソリで剃った後の肌は多少なりともダメージを受けているものです。また、髭と一緒に角質層が取り除かれてしまった状態のため、肌のバリア機能が低下し敏感になっています。ですので、シェービング後は保湿成分の入ったシェービングローションや化粧水を使用し、肌に充分な潤いを与えましょう。
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