乾燥肌と向き合うために洗顔で大切なこと。

季節が変わると肌の状態も変わってしまう敏感肌のお悩みをもつみなさま、こんにちは。 このあいだ「む、いつもと肌の調子が違う。」と肌の変化に気づき、秋がやってくることを悟りました。 この季節になると自分のしているスキンケアを見直す機会が多いのですが、調べれば調べるほど迷走してしまうことがよくあります。 今回はスキンケアの中で最も大切な過程である「洗顔」について、私自身がお水について考える水栓メーカーで働きながら分かったことと、実際にコスメカウンターのお姉さんに教えてもらったことを踏まえて、お話していこうと思います。

洗顔はお肌を≪空っぽ≫にする大切な過程

肌の表面には毛穴があり、その毛穴の中には汗や皮脂・角質などが付着しています。衣服に覆われた身体と違って顔は日中ずっと外気にさらされているので、汚れが溜まります。 この顔中に溜まった汚れを落とすことが、洗顔の一番大きな役割です。 どうして汚れを落とさなければいけないのかというと、この後の”化粧水”や”乳液”を肌の奥まで浸透させるためです。 つまり、洗顔を正しく行っていなければ、どんなに高価な化粧水や乳液を使っていても、それが本領発揮しないことになってしまいます。 毛穴の汚れイメージ

≪空っぽ≫になった肌はとても繊細なスポンジのようなもの

洗顔をして顔中の汚れを取り除いたということは、当然毛穴は開いていますし、肌は少し乾燥していて潤いを欲している状態です。 この状態の肌は、新しいスポンジのように何でも吸収しますし、ちょっとした刺激をモロに受けてしまいます。 洗顔の泡を流してから肌に触れるものといえば、水道の水、シャワーのお湯、肌をこする手、顔を拭くタオル・・・ 洗顔の泡を洗い流すその瞬間から、肌のことをもっとよく考える必要がありそうですね。

正しい洗顔のポイント<基礎編>

    1. 手は清潔に。
    2. 汚れた手で洗顔をしてしまうのは、顔中によごれを塗りたくっているようなもの。 たとえ面倒だと感じても、手を洗ってから洗顔をするようにしましょう。

    3. 洗顔料は十分に泡立てて使用し、短時間で洗い流す。
    4. 洗顔料をしっかりと泡立てることで、手と顔の皮膚の間に生じる摩擦を少なくすることができます。 また、

十分に高密度できめの細かい泡は、皮脂などを自然と吸着してくれます。

    1. なので効果的に洗顔を行うことができます。 ”良い泡”を作ることができれば、長時間ごしごし洗う必要もありません。 洗顔は長時間になればなるほどそれだけ摩擦を生んでしまうので、”良い泡”を心掛けましょう。 お風呂で洗顔をする人は、肌に摩擦を与えない方法としてシャワーヘッドを交換することもひとつの手です。 シャワーヘッドのシャワー水流をそのまま顔に当てることはNGですが、

繊細なミスト水流であれば顔に直接当てても低刺激です。

    1. 直接当てることができるので、手で顔をこすることもありません。

ミスト洗顔

    1. お湯の温度は32℃~35℃
    2. 掃除や食器洗いでは熱湯を使うことで油汚れがよく落ちますね。 しかし、洗顔でも同じことをするのはよくありません。 肌を守るために必要な皮脂まで落ちてしまいます。

適温は、顔の表面温度である32℃~35℃に合わせること。

    1. 温度を合わせることで肌がびっくりすることがありません。 洗面所や浴室の温度を調整するのもおすすめですが、ミスト水流のあるシャワーヘッドを使うのもおすすめです。

水流ひとつひとつが細かいので、顔に当たるまでの間にお湯の温度がほどよく下がります。ミストで身体洗浄

ミスト水流がついたシャワーヘッド

これは一般的に言われている正しい洗顔のポイントです。 これももちろん大事。もちろん大事ですが、これまで説明したことを踏まえると、これだけでは不十分です。本当にお肌のことを考えているとは言えません。

正しい洗顔のポイント<応用編>

    1. 塩素を抜いた水(お湯)を使う

汚れを取り除いた無防備は肌にとって、塩素を含んだ水は刺激があります。

    1. 塩素は水道水を清潔に保つために投入されているもの。お肌のためにはあまりよくありません。 お肌の表面の皮脂膜を壊してしまい、乾燥や肌荒れを引き起こすことがあります。

毛穴と水分イメージ

    1. おすすめしたいのは、水道水中の塩素を除去する機能をもったシャワーヘッドです。 塩素を除去するためにカートリッジが必要ですが、化粧水や乳液を購入することを考えればあまり大きな出費ではないはず。

シャワーカートリッジ

塩素除去シャワーヘッド

  1. クレンジングタオルを使用する
  2. 洗顔の最終段階である”顔を拭く”ときにも注意が必要です。 いくら清潔でふわふわのタオルだとしても、顔に摩擦を与えています。 最近は「クレンジングタオル」と呼ばれる使い捨てのペーパーが売られており、吸水力がいい上に肌に優しいのでおすすめです。

いかがでしたか

肌質が人それぞれ異なるように、洗顔で気を付けることも人それぞれ異なります。今回は特に乾燥肌や敏感肌でお悩みの方向けに洗顔の注意点をお伝えしました。 無理しすぎて続けられなくなっては意味がありません。自分のできる範囲でお肌のことを考えていきませんか。