あなたの浄水器は何種類除去できる?水道水に含まれる有害物質一覧

水道から出る水を眺める猫

日本の水道水はそのまま飲むことができると言われています。日本全国の水道局は、水道法に基づく水質基準に適合するよう水道インフラや浄水施設を整備しており、飲用しても健康上の問題は無いとしています。しかし、水道管の老朽化などが原因で、水道水に有害物質が混入してしまう場合があります。

日本の水道水は安全だが、有害物質がゼロになったわけではない

日本の水道水は世界基準で見ても安全と言えるでしょう。世界中のほとんどの水道水は、そのまま飲むとまず下痢をします。水道水をそのまま飲める国は、日本を含め世界でたった12カ国です。(国土交通省「2021年版 日本の水資源の現況」より)それ以外の地域では、病原菌に汚染されていたり、ヒ素やカドミウムなどの有害物質を含んでいます。

日本の水道水は、厳しい水質基準や塩素消毒などの管理が徹底しており、水道水の元となる原水も有害物質の少ないきれいな水なので、安心して飲むことができます。

安全とはいっても、有害物質がゼロになったわけではありません。健康弱者に対しては不安もありますし、複合汚染の場合についてなど、まだ判明していない事がたくさんあります。また、水質基準が定められていない有害物質もあります。

どのような有害物質があるのか、詳しく見ていきましょう。

配管から溶け込む有害物質

日本の水道水は軟水、つまり酸性に傾いた水であるため、水道管が溶けやすいと言われています。溶けた配管から有害物質が水道水に入り込むかのがあります。

参考:水道管の汚れにビックリ!手放せなくなる浄水シャワーヘッド | MIZSEI 水生活製作所

現在では新規の水道管に鉛が使われることはなく、取替工事も行われていますが、これは水道局管轄の上水配管の話です。各家庭の水道メーターの先、マンション等の貯水槽の先など、私道を含めた宅地内においては、まだ鉛管が残っているところもあります。
それだけではありません。水道メーターやバルブ、蛇口などの給水金具にも鉛が含まれており、塩ビ(塩化ビニール)管にも鉛化合物が含まれています。水道メーターや蛇口は、鉛の含有の低いものが2000年に登場し、塩ビ管には1992年から鉛は入っていませんが、まだ鉛入りの物を使っている家庭は多いと考えられます。

アスベスト

アスベストは発がん物質でもあります。水道管にも石綿セメント管として使われていました。今でも水道管の中に3%程度残っており、水道水中に検出されることがあります。

ビスフェノールA(BPA)

現代人の精子数減少の原因として疑われている環境ホルモンの一種です。水道本管の錆を防ぐ塗料や、塩ビ管の酸化防止剤の中に含まれています。

※BPAについては、こちらのページで詳しく解説しています。

BPA除去でお子さんに安心な水を~98種類の有害物質を除去する浄水器 とは?| MIZSEI 水生活製作所

水道の配管部品

浄水場で入り込む有害物質

アルミニウム

アルツハイマー病の原因ではないかと考えられています。アルミニウムは珪酸アルミニウムとして砂やほこりの主成分にもなっており、どこにでも存在しています。河川水にも入っているので、水道原水にも含まれますが、浄水場で使われる凝集剤(硫酸アルミニウム)の一部が流れ出てくることが、水道水に混入する主な原因となっています。

塩素で発生する有害物質

トリハロメタン類

塩素が一部の有機物と反応してできてしまう副産物で、発がん性があります。また、遺伝子に影響を与えたり、肝機能障害、腎機能障害などを引き起こします。実際の水道水中の濃度は、基準値を超えてはいないものの、他の有害物質よりも高い数値になっています。

その他塩素消毒の副生成物

有機物と塩素が反応してできてしまう副産物は、トリハロメタン類だけではありません。代表的なものは、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、臭素酸、トリクロロ酢酸、ホルムアルデヒドです。水道水中の濃度については、公表データが無いのですが、トリハロメタンの濃度よりは低いと考えられます。これらの物質も、主に発がん性が心配されています。

キッチンのシンク

原水に入り込む人口有害物質

合成有機化学物質

少量ですが、よく水道水から検出されます。石油を合成して作られる有機物で、産業界で広く使われています。地表に排出されると、土壌に吸着されにくいため、地下水に入ってしまいます。慢性的に摂取した場合、肝臓や腎臓、神経に影響を及ぼし、また発がんの可能性もあります。主な物質は、四塩化炭素、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、ベンゼンなどです。

農薬類

農薬は使用量が多いため、水道水や地下水などに含まれてしまう可能性があります。しかし、農薬の登録数は、2020年2月29日の時点で、4263件です。(JCPA農薬工業会より)とてもすべて検査することはできないので、地域ごとに農薬を選定して検査することになっています。

ダイオキシン

ごみ焼却場などから排出されて社会問題になったダイオキシンは、毒性が強く、発がん物質でもあり、環境ホルモンとしての作用もあります。浄水場でほぼ取り除かれますが、それでもごく微量が水道水から検出されることがあります。

環境ホルモン

環境ホルモンとは、体内に入るとホルモンと同じような働きをしたり、ホルモンの働きを阻害したりする人口化学物質のことです。生死や疾病にかかわるような毒性はありませんが、人体への影響についてはまだ研究段階です。

陰イオン界面活性剤

合成洗剤の主成分として使われています。生活排水や産業排水に多く含まれるため、河川などでは必ず検出されており、水道水にも入り込みます。政府は、水質基準値以内なら無害だと主張していますが、がんや奇形の原因になるという説をとなえる学者もいます。水質基準値は0.2mg/lですが、これは水が泡立つことを防ぐための観点から決められた数値で、人体への影響を考慮したものではありません。

川のそばの工場

水や料理をまずくする物質

塩素

塩素には殺菌力があることから、健康への影響を心配する人がいますが、実用上、有害ではありません。しかし、塩素は食品の成分を部分的に破壊・変質させます。そのため、どうしても料理やお茶、コーヒーなどをまずくしてしまいます。また、栄養素も損なわれます。特に、ビタミンCは塩素に弱く、野菜を水道水で洗うとビタミンCが減ってしまいます。
さらに、肌の弱い人は少し注意が必要です。塩素入りの水を飲んでも、唾液によって還元されて細胞破壊の能力が失われるため、心配いりません。ところが、風呂やシャワーで皮膚についた場合は、肌の表皮細胞が破壊されてしまいます。

2‐MIB、ジオスミン

夏になると、水道水がカビ臭くなることがあります。その原因物質が、2-MIBとジオスミンです。これらは放線菌や藻類などの代謝物質です。放線菌や藻類は、夏に湖や川で発生し、カビ臭物質を放出します。それが水道原水に入り込むのです。ともに毒性や有害性はありませんが、敏感な人は微量(0.005~0.01μg/l程度)でもカビ臭を感じます。

 

塩素で殺菌できない原虫類

原虫は単細胞の微生物です。ゾウリムシやアメーバ等をご存じの方もおられると思いますが、これらも原虫の仲間です。一部の原虫は人や動物に寄生して重い病気を引き起こします。

クリプトスポリジウム

腸の中で増殖して下痢を起こします。健常者ならば1~2週間程で自然に治りますが、免疫の低下した人やお年寄り、幼児などは死亡することもあります。1993年に米国ウイスコンシン州ミル ウォーキー市では、40万人を超える住民がこの原虫に感染する集団感染が起こりました。日本では、1994年に神奈川県平塚市の雑居ビルで460人 あまりの患者が感染しました。1996年には埼玉県入間郡越生町で町営水道水を汚染源とする集団感染が発生し、8,800人におよぶ町民が被害を受けました。日本各地の水道局で対策が進められていますが、また集団感染が起きないとは言い切れません。

ジアルジア

ジアルジアも原虫で、腸の中に寄生して増殖します。潜伏期間は1週間から2週間程度で、無症状のものから、下痢、衰弱感、体重減少、腹痛、悪心、おう吐を呈するものまで様々です。衛生環境の整備されていない途上国を中心に世界に広く分布しています。日本の河川にもジアルジアは普通に存在するため、水道水に混入するおそれがあります。

エキノコックス

エキノコックスも原虫です。潜伏期間は5~10年と長く、発症すると肝臓や肺、脳などに重篤な症状が現れます。キタキツネの糞が汚染源なので、かつては北海道だけで水道汚染が確認されていました。しかし、愛知県では2014年以降、犬のエキノコックス症が何件も報告されているなど、本州にも広がりつつあります。万が一飲み水にエキノコックスの卵が混入していると、人への重大な感染源となります。

川沿いに建つ工場

特定の地域で入り込む有害物質

有機フッ素化合物(PFAS)

PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、PFAS(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)と呼ばれる有機フッ素化合物群に属します。これらの物質は20世紀半ば以降、多くの製品に使用されてきました。しかし、人体や環境に対しての有害性が明らかとなり、近年ではPFAS汚染が環境問題として、世界的に取り扱われるようになりました。

PFOS、PFOA は、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。人間においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについては、まだ確定的な知見はありません。

これらの有機フッ素化合物は、自然界で分解するのに多くの年月を要します。また体内に蓄積し、排出されにくいため、若いころにPFASに暴露した人は、長期にわたって影響を受け続けることになります。また、PFASは成人よりも子供の方が暴露しやすく、胎児においては臍帯血経由で、乳児においては母乳経由でPFASが受け渡されることもあります。

※PFASについては、こちらのページで詳しく解説しています。

水道水の有機フッ素化合物(PFOAとPFOS)はなぜ問題になっているのか | MIZSEI 水生活製作所

浄水器を選ぶときは、有害物質の除去項目数をチェックしよう

水道水には何種類もの有害物質が混入している可能性があります。浄水器を選ぶときは、どんな有害物質を除去できるのか、性能をよく調べることをお勧めします。浄水器には必ず品質の表示があります。家庭用用品品質表示法によって、2002年4月から品質を本体と化粧箱に表示することが義務付けられているからです。

水生活製作所でも、高機能な浄水器を製造販売しております。除去項目数の一覧をリンクから確認できるようにしてありますので、ぜひご覧ください。

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参考URL

国土交通省:日本の水資源の現況について本編 第7章

https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/mizukokudo_mizsei_tk2_000028.html

環境省:水道水質基準について

https://www.env.go.jp/water/water_supply/kijun/index.html

日本水道協会:水道統計

http://www.jwwa.or.jp/info/suidou_statistics.html

日本水道協会:水道水質データベース

http://www.jwwa.or.jp/mizu/list.html

環境省:PFOS、PFOAに関するQ&A集(2023年7月)

https://www.env.go.jp/content/000150400.pdf

参考文献

池 裕次郎『安全でおいしい水が飲みたい! 浄水器 賢い選び方・使い方』 亜紀書房 2008年